光芒

社会不安障害と統合失調症でニートだった私が正社員になりました

人に仕事を教える

別に偉くなったとかそういう訳ではないが、近いうちに人に仕事を教えることになりそうだ。今、その準備段階として、作業する上での基準を定めているところ。


教えるって難しい。思うように伝わらなかったり、微妙なニュアンスで解釈が変わってしまったり、頑張って教えても手応えがなかったり……。


あと職場の場合、年上の人に教えるのが一番難しい気がする。話し方を間違えたら「なんなんだこのクソガキ!?」とか思われてしまいそう。


初めて人に対して本格的に何かを教えたのは、中学生の時だ。部活で後輩に楽器の吹き方を教えたが、教えることの難しさを痛感した記憶がある。


教えるのが苦手だと、なんとなく感じていた。元々話すのが得意ではないので、頭の中の情報をうまくアウトプットすることができないのだ。


これも、場数を踏むことで克服できるのだろうか。正直、不安でしかない。


人に教えるということは、人の上に立つこととほぼイコールであると考える。知識と方法を提示し、正しい方向へ導く。「自信」と「覚悟」がないと、務まらない。


私にそれがあるのか。


ない。

誰もができる仕事を目指す

ものづくりにおいて、「自分にしかできない仕事」などあってはならないと考えている。自分にしかできない仕事があるとしたら、それは危機管理ができていないということ。何らかの理由で自分が抜けた時のことを想定するべきだ。


作業の属人化を防ぎ、作業の効率化と品質の安定を図る――そのために、私が実践していることを紹介していく。


①マニュアルの作成


細かく基準を定め、携わる人全員が共通の認識を持つ。


うちの会社には、マニュアルというものが存在しなかった。みんな自分の感覚だけで仕事をこなすといった感じ。だから、引き継ぎの際に大変な思いをする。基準が人によってまちまちで、その時々でコロコロ変わる。何もかもが曖昧。やってらんね~よ!!状態だった。


そこで私は、指示書に加えて作業手順書も作成した。とにかく分かりやすくすることを心がけ、挿絵も描いて誰もが見て理解できるようにした。


その作業手順書を見ながら作業をすることで、誰が作っても同じような品質になることを目指す。


②擦り合わせ


作業手順における曖昧な点を洗い出し、上司に相談した。書き出してみると、意外とたくさんあったりする。いかに今まで曖昧なまま作業を進めていたのかを痛感した。


曖昧な点について上司に先方と話し合ってもらい、基準を明確にした。こうすることで、誰もがきちんと理解した上で作業を進めることができる。


作業手順の重要な点も明確にしておくといい。今作っている製品が何に使われるのか、どのような使われ方をするのか把握すると、自ずと重要な点が見えてくる。また、手の抜きどころが分かると、作業がより効率的になる。


③安易に基準を変えない


三者に別のやり方を提案された場合、安易に基準を変えない。変える場合は、必ず責任者に相談し承認をもらう。


勝手に変更すると、また収集がつかなくなってしまう。先方とのやり取りで決定した基準で作業を進めるのがベストだ。当たり前のことだが、恥ずかしながら私の職場ではそれができていないことがあった。


④自分にしかできない仕事をなくす


自分の他にも同じ作業ができる人間を育てておく。自分の代わりになってくれる人がいれば、もしもの時にも仕事が回る。


任された仕事を自分の中だけで完結させるのではなく、他の人たちにも一通り見てもらって作業手順を大まかにでも把握しておいてもらうと、危機管理がうまくいくと考えている。


1人の人にしかできないというのは、あまりにもリスクが高すぎる。日頃から他の人たちと連携してリスクを分散させておくことが大切だ。


自分の感覚だけで作業するのではなく、なるべくその感覚を言語化することが重要だと考えている。自己満足で終わってはいけない。

私流、仕事ノートのまとめ方

今の会社(製造業)で働き始めて早3年目、仕事ノートも3冊目に突入した。備忘録として、仕事ノートの作り方を紹介していく。


①メモを取る


作業手順の説明を聞きながら、メモを取る。走り書きでいい。全てを書き残そうとするのではなく、要点だけを書いていく。


メモ帳は、手のひらサイズのものが使い勝手が良い。メモはあくまでメモなので、ぐちゃぐちゃになってしまっても気にしない。自分が読めればいいのだ。


この時、上司や先輩が何気なく言った作業時のコツもメモしておくと良い。後で役に立ってくる。


②ノートに作業手順を書く


メモった内容をノートにまとめる。学校でよく使っていたサイズのノートが、小さすぎず大きすぎずちょうど良い。私はキャンパスノートを愛用している。


この作業は、教えてもらった作業内容をきれいにまとめてマニュアル化する目的の他に、インプットした内容をアウトプットすることで自分の記憶と理解を確かなものにする意味合いもある。メモを整理すると同時に、自分の頭の中も整理する。


③コツや注意点も書いていく


私は作業手順だけでなく、作業する際のコツや注意点も書き添えている。長年の経験によって得た感覚やコツというのは、経験の浅い私にとっては貴重な情報だ。暗黙知をいかに言語化して書き残しておくかで、ノートの価値が変わると考えている。


個人的には、ゴール(完成イメージ)さえ正確に把握していれば手順はわざわざ頑張って記憶しようとしなくても自ずと見えてくるし、多少ぶれてもいいと思っている。手順を忠実に再現することよりコツや注意点を理解しておくことが成功の秘訣なのではないか。


ものづくりは、いかに効率的にかつ的確に美しく作ることができるか、だと考えている。手順の全てに力を入れているようでは、非効率的だ。どの部分の作業が重要なのかを見極めて緩急つけながら作業をするために、そのようなノートを作る必要がある。


④必要な場合はイラストも書き添える


コツの他にも、図解があるとより分かりやすくなる。言葉だけでは分かりにくい場合は、イラストを書いている。


絵を描くのが苦手だったら、写真を貼り付けても良い。後で読み返した時に、より鮮明に思い出せる内容にするのがベスト。


⑤先のことを考えながら書く


清書用のノートは、自分だけが読めればいいと考えるのではなく、誰かに読まれることを想定して書くようにしている。長いスパンで考えると、仕事を後任に引き継ぐことになった時にノートが役に立つからだ。詳しく書いてあればあるほど、後任の人へ正確に伝わる。


私の場合、会社用に指示書と手順書を書かないといけないので、その下書きだと思ってノートを書いている。誰かのためのものだと自然と丁寧に詳しく書こうとするし、それが結果的に自分のためになると考える。


⑥失敗例も書き加える


失敗があってこその成功なので、作業の失敗例も書いておくととても参考になる。私の場合は、失敗例に加えてその原因と解決策も記録している。


失敗の原因は1つとは限らないので、自分で考えるだけでなく上司や先輩に意見を聞くことも大切だ。聞いた内容は、必ず書き残しておくようにしている。


⑦応用のためのノート作り


私は、全ての作業にはパターンが存在し、基本的な部分は繋がっていると考えている。1つ1つの作業を分けて考えるのではなく、全ての作業は繋がっている、必ず共通点があると考えると、ノートに記録する必要性が分かってくるのではないか。


作業手順を書くだけが仕事ノートではない。次に活かすノート作りを心がけている。

30代で初めて正社員になった人だっている

30代ニート・フリーターが正社員になるのは無理、というのは嘘。何にだって例外はある。私は30歳にして初めて正社員になった。それまではニートかフリーター。職歴はないに等しい。


私がまともに働き出したのは、28歳になってからだ。それまではメンタルの病気で数年間ニートになったり、仕事に就いてもすぐクビになって辞めたりと、散々だった。


そんな私でも、28歳で派遣の仕事を始め、派遣先の会社で「直接雇用で働かないか」と言われバイトになり、その後30歳で正社員に昇格することができた。


こう書くとトントン拍子に見えるが、今に至るまで何もしなかった訳ではない。いつも自分から行動してきた。


ニート時代、とにかく働きたいと思った私は、個人で就労支援をしている方に自分から連絡をした。電話はさすがに勇気が要ったのでメールで。そして、その人のコネで就労支援のNPOをしている方を紹介してもらい、派遣の仕事にこぎつけた。


派遣の仕事はまず週2から始めて、慣れてきたら少しずつ出勤日を増やしていった。とにかく真面目に働いた。派遣というと結局は外部の人間で、正社員のように責任を伴わないので、単発で来るような派遣の中には無責任な人もいたし、派遣先の社員さんたちも派遣のことをあまり信用していないように思えた。だからこそ真面目に働いた。真面目というだけで重宝されたし、頭1つ抜きん出ることができたのだ。


すると、ある日から派遣先の会社に指名してもらえるようになった。指名されたのは、私と他に4人だけだった。あなたに働きに来てほしいと言われたようなものなので、働くことに対して少し自信がついた。


そして派遣の最終日、私ともう1人の人だけが社員さんに呼び出され、「また働きに来てほしい」「もし希望するなら長期で直接雇用もできる」と言ってもらえた。


その言葉は大きかった。派遣の仕事が終わった後、次の仕事が決まっていなかったのもあり、自分の進路について考える時間がたくさんあった。他の会社へ行く選択肢もあったが、私の意思はすでに決まっていた。


社員さんにメールをして頼み込み、派遣先の会社にバイトとして入社させてもらうことになった。会社の上層部から反対の声が出たが、現場の人たちが私を推してくれたらしい。だからか、なんとなくプレッシャーを感じていた。恩を仇で返すようなことはできない、期待に応えなければ――。心も体も固くなってしまいそうだったが、働くスタイルは派遣の時と変えないように意識した。真面目に取り組み、何か教えてもらった時は素直に聞き入れることを心がけた。がむしゃらに働き、気付いたら1年半の月日が経っていた。



このままバイトを続けるつもりはなかった。この会社で上を目指したい――密かにそう考えるようになっていた。待っていてもしょうがないと思った私は、上司に直談判した。たまに突拍子もないことをしてしまう。それが私だ。そして、意外とすんなり正社員になることが決まった。


その代わり試用期間が1年近くあり、その間いろいろあったが、なんだかんだで晴れて正社員として本採用となった。現在、正社員になって4ヶ月ほど経つが、真面目に素直にというスタンスは変えていない。


人との繋がりが大切だと感じる。この社会で生きている以上、何事も「人」なのである。人がいなかったら何もできない。傷つけるのも人だし、救ってくれるのも人。運やチャンスは自分で掴むものだが、それを持って来るのもまた人だ。


頑張っていればいつか必ずそれを認めてくれる人が現れる――。小学校の先生の言葉だ。私はこの言葉を信じてここまでやってきた。努力したって報われない、そんな都合の良いこと起こるはずがない、と思うだろうか。希望を捨てることは、人生を放棄することに繋がる。うまくいく可能性もゼロになるということだ。「信じる」ことは、大きな力になる。信じるところから、全てが始まる。私はそう考えている。



私の経歴は特殊なので参考にならないかもしれないが、こういう人もいるんだと知ってもらえて、この人にできるなら私にもできるかもと思ってもらえるだけでもうれしい。

指示書を一から作成し運用に至るまで

職場の人と一から指示書を作り上げ、運用までこぎつけることができた。そのプロセスの備忘録をここに残しておこうと思う。


①問題提起をする


職場の人と話し合って、指示書がないことによる問題点を書き出す。


e.g.
追加の注文が来た時に困る
他の人が担当したものの詳細が分からない
品質基準が曖昧
製品の写真が残っていない など…



問題点を明確にすることで、どのような内容の指示書にするか、その方向性が定まってくる。また、他の人たちに指示書の必要性を理解してもらうために問題提起をし、納得してもらう。


②項目を考える


どのような項目を設けるかを考える。一通り書き出してみて、職場の人と話し合いながら足したり削ったりする。


e.g.
品名、客先、担当者 など…


指示書に番号を振っていくと管理がしやすくなる。私は、仕事内容のイニシャル+番号(001~)で管理している。


③レイアウトする


まず紙にラフを書く。数パターン用意できれば尚良い。


書いたものを上司に見せて、どのレイアウトが良いか確認する。何か要望があるようならメモしておいて、できるだけ反映させるようにする。ラフを書く→上司に確認、これを数回繰り返した。


その後、上司以外の人にも確認してもらう。上司の時と同様、要望を聞く。ベテランの人と新人さんの両方に意見を聞くのがベスト。立場が異なると必要な情報にも差が出てくる。なるべく新人さんの目線に合わせるようにすると、誰もが見て理解できる指示書を作ることができると考えている。


上司や他の人の言うこと全てを聞き入れる必要はない。全員が完全に満足するものなど作れないので、上司や他の人たちに提案してもらったアイディアと自分のアイディアを照らし合わせて、どうするのが最善か考える。


最後にパソコンでテンプレートを作成し、印刷したものを上司に最終確認してもらった。


④使い心地を確認する


実際に自分で記入してみて、指示書の使い心地を確認する。レイアウトするだけでは気付かなかった不備が見えてくるかもしれない。


問題なければ、記入した指示書を記入例として上司や他の人たちに見せる。人によって記入の仕方がバラバラだと見づらくなってしまい、誤解やミスの元になるので、みんなで共通の認識を持つことが重要になってくる。


⑤運用する


ここにきてようやく運用となる。自ら率先していくつか指示書に記入しておくと、他の人たちも書きやすくなるかもしれない。指示書作成が定着するまで継続させることが大切だ。


「自分の担当した製品を作り終えたタイミングで、各自指示書を作成する」というルールを作り、実践している。